【小学校受験】幼児教室・塾には何歳から通う?

小学校受験で幼児教室・塾に通わせるのは何歳からが良いのか?

結論から言うと、以下のとおり。

  • 試験の1年半~2年ほど前(年少の11月頃)から通いはじめるご家庭が多い
  • 遅くても試験の1年前(年中の11月頃)にスタートしたほうがよい

次項より、それぞれ詳しく解説していきます。

幼児教室・塾に通う時期(年齢)

一般的には早ければ早い方が、様々なことを教えて貰えるので有利になっていきます。

ですが、各ご家庭の事情や、志望校の難易度によって調整する方も多いので、必ずしもこれから紹介する時期に、幼児教室や塾に通わないといけない、というわけではありません。

多くのご家庭ではどの何歳くらいのタイミングから通いだしているのか?参考にしてください。

幼児教室・塾に通う時期:年少の11月頃(3歳児)

幼児教室・塾には、試験日の1年半~2年前(年少の11月頃)から通いはじめるご家庭が多いです。

なぜ11月かというと、小学校の試験は年長の9~12月(私立小学校は11月頃、国立小学校は12月頃)に実施されるので、多くの幼児教室ではそれに合わせて毎年11月頃(秋頃)に新年度がスタートするためです。

小学校受験の試験内容は多岐にわたるため、早い段階で指導を受けることで、年長になったときにペーパー対策に絞ることができます。

幼児教室・塾に通う時期:年中の11月頃(4歳児)

幼児教室・塾には、遅くても試験の1年前(年中の11月頃)あたりには、通い始めた方が良いです。理由は、以下の2つ。

  • 1年間あれば季節が一巡するので、季節の感覚・知識が身に付きやすい(季節に関する問題はよく出題される)
  • 多くの幼児教室・塾では、年中の11月からの1年間で完結するカリキュラムが組まれている

小学校受験で季節に関する問題はよく出題されますが、知識だけを詰め込むやり方だと知識が身に付きにくいです。

1年間あれば季節が一巡するので、年中行事や季節ならではの遊びを実経験することで、肌感覚で知識を定着させることができます。

幼児教室・塾に早めに通いだしたほうが良い理由

一般的に幼稚園・塾に通いはじめるタイミングは、早ければ早いほど有利で、後々が受験対策が楽になります。

では具体的にどんなメリットがあるのか、次項より詳しく解説していきます。

  1. 11月からの1年間で完結するカリキュラムが組まれている
  2. 年長でプリント対策に集中できる(年少・年中のうちからペーパー対策以外のことをじっくり対策できるため)
  3. 志望校の対策をしやすくなる(効率的に情報収集が出来るので、志望校を早めに絞れるため)

1.カリキュラムの関係

多くの幼児教室・塾で1年間で完結するカリキュラムが組まれている理由としては、小学校受験に必要な知識・能力を身に付けるためにはこのぐらいの期間が必要なためです。

小学校受験では、受験時の年齢では通常体験できないような問題(たくさんの数を数える、推理・論理の問題、お話しの記憶など)が出題されるため、考え方や答えを導くコツが身についていないと何もできない可能性があります。

これらの対策には時間が掛かるため、出来るだけ早めに通ったほうが良い、ということです。

2.年長でプリント対策に集中できる

小学校受験では、ペーパーテスト以外の課題(生活習慣、工作、運動など)も出されますが、そのような対策は一朝一夕では身に付かないため、なるべく早いうちから対策しておく方が有利です。

幼児教室・塾では、年少・年中のうちからペーパー対策以外のことにもじっくりと対策するため、年長になったときにペーパーテスト対策に集中できるので、後が楽になります。

ペーパーテスト以外の課題

  • 日常の知識や体験(掃除、料理といったお手伝いを通じた知識やマナーなど)
  • 工作(ノリ・ハサミ・クレヨンなどの正しい使い方や訓練)
  • 絵を描く
  • ダンスする
  • 運動(クマ歩き、マット運動、ボール投げなど)
  • 子どもだけで話し合って課題を解決する
  • 季節に関する問題
  • 面接(作法などの練習が必要)

これらは日常生活でできるものもありますが、幼児教室・塾に通わないとご家庭では難しいものも多くあります。

3.志望校の対策をしやすくなる

幼児教室・塾に通うと効率的に情報収集できるので、早い段階で志望校を絞ることができます。

志望校を絞ることで、その学校の出題傾向に合った勉強ができるようになるため、ただ漠然と準備するよりも効率よく対策することができます。

このような理由もあるので、志望校は遅くとも1年前には決めておくことをおすすめします。

幼児教室・塾に通うタイミングの決め方

受験対策という観点から、幼児教室や塾には早めに通ったほうが良い、と紹介してきましたが、ご家庭の環境や志望校の難易度によって、年中さんの11月からでも問題ありません。

3つの例を参考に紹介しますので、ご自身の状況に当てはめてご覧になってみてください。

1.家庭環境でタイミングを選ぶ

子どもと触れ合える時間を作りご家庭で準備できるかどうかで、幼児教室・塾に通いはじめるタイミングを決めるのも一つの手です。

  • 子どもと触れ合える時間を十分とれる方(専業主婦)
     → 年中の11月ごろ
  • 子どもと触れ合える時間をあまりとれない方(共働き、母親がフルタイムで働いているなど)
     → 年小の11月ごろ

2.志望校の難易度

一般的に、難易度が高かったり倍率の高い小学校ほど早めに幼児教室・塾に通いはじめて早いうちから準備しておく必要があります。

そのため志望校の難易度で、幼児教室・塾に通いはじめるタイミングを決めてもよいでしょう。

  • 難関校(難易度の高い学校、倍率の高い人気校)
     → 年少の11月ごろ、または3歳の11月ごろ
  • それほど倍率の高くない小学校
     →年中の11月ごろ

3.小学校受験の知識と経験

お受験の知識と経験がどのぐらいあるかによって、幼児教室に通い始めるタイミングを決めるのもひとつの手です。

過去に兄弟姉妹で受験経験があったりすると、家で対策を取ることも可能ですよね。

  • 小学校受験の経験も知識もない
     →年小の11月ごろ
  • お受験経験があり上の子が私立・国立小学校に通っている
     →年中の11月ごろ

幼児教室・塾に通えない場合

知識の豊富な専門家(幼児教室の先生)に相談しながらカリキュラムにそってお受験の準備を進めるのと、素人考えで突き進むのとでは雲泥の差が出る可能性があります。

しかし経済的なことなど色々な事情によって、幼児教室・塾に通わせられないご家庭もあるでしょう。

どうしても幼児教室・塾に通わせられない、あるいは年中の11月までに通わせられない場合は、小学校受験に対応した「通信教育・教材」を使いご家庭でお受験の準備を進めておくことをおすすめします。

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